皆さんは、トレードする際に売買代金を気にしていますか。
私は、トレードする銘柄を選んだり、相場の強弱を判断するため、個別の銘柄や、東証一部とマザーズの市場全体の売買代金を必ずチェックするようにしています。
なぜ市場全体の売買代金をチェックするのか…。それは、相場の強さを知るためです。
相場全体が上がっていくためには、株を買いたいという人が多く、トレードに多くのお金を投入しようという「パワー」が必要になります。
そのパワーを示すのが売買代金になります。
例えば、日経平均株価が低迷していた2011~2012年頃は、東証一部の1日の売買代金が1億円程度かそれ未満の7,000億円~8,000億円ぐらいでしたが、2013年からのアベノミクス相場で株が上がり続けていた頃は、毎日、2億円~3億円となっていました。
一般的には、 東証一部の1日の売買代金が2億円以上になれば市場が活況であるとされ、相場が上がっていく可能性が高いと考えられます。
このような相場環境であれば、私のトレードルールであるブレイクアウトの手法がうまくいく可能性が高くなってくると判断しています。
逆に、日経平均株価か上がっていても、東証一部の売買代金が少ない場合は、この強さは偽物ではないかと疑っていくことも必要ではないでしょうか。
個別の銘柄についても、上で述べたのと同様に、多くの人が買いたいと思うパワーが必要です。買いたい人がいないと株は上がらないものなのです。
逆に考えると、売買代金が大きく増えた銘柄は、今後、株価が大きく上がっていく可能性があります。
というのは、大口トレーダーがその銘柄に参入してきている可能性があるからです。大口トレーダーが個別の銘柄を買い上げて儲けようとする場合、必然的に売買代金が増えることになるからです。
特に、ブレイクアウト時には売買代金がこれまでよりも大きくなっていることが重要で、売買代金が少ないブレイクアウトはダマシである可能性が高いと思っています。
私は、チャートの巡回をしているときに、1日~2日でなく何日も何週間もこれまでよりも売買代金が大きくなっている銘柄がを見つけたら、自分のルールに合う場面が来たらエントリーできるよう監視銘柄に指定して注意するようにしています。