初めてトレードのルールを決め、逆張りのスイングトレードを始めたのですが、どうもうまくいきません。
本で勉強したとおり、きちんとレンジの下限やサポートライン付近で買っているのですが、なぜかトータルで勝てません。
例えば、レンジのチャートAでは、ピンクの四角部分で買うと、レンジの下限(下側の黄色い線)を割って気持ちよく一気に下げていきました(赤いローソク足が陰線です)。下限の数%下に設定したロスカットにひっかかりました。
レンジの下限で買う手法は、「多くのトレーダーが、これまでと同じように反発すると考えて買うため、かなりの確率で反発する」と本に書いてあり、「なるほど、これなら勝てる」とワクワクしました。
ですが、実際にやってみると、確かに反発することも多いのですが、利益確定を含めてトータルで考えると、なぜか勝てないのでした。

チャートBでは、ピンクの四角部分で買うと、サポートライン(黄色い線)を割り、緑の線部分(サポートラインを引く前の直近安値)に設定したロスカットにひっかかりました。

いずれも、ロスカットの幅を2%~3%程度にしているので、大きくは負けないのですが、コツコツと負けが積もります。
一方で、利益確定も目安とした株価まで達しないことも多く、上げきれずに下がってきたところで売ったり、買値まで戻ってきたところで売ったりと、利益が大きくなることが少なかったです。
また、目安に到達しても欲張って売らないでいると、結局買値を割ってロスカットさせられることも少なくありませんでした。相変わらず、利益確定がうまくできません。
利益確定の幅とロスカットの幅が大して変わらない上に、ロスカットの回数の方が断然に多いため、勝てるはずがありませんでした。
もうひとつうまくいかなかった理由として考えられるのは、安いものを買おうとしていたため、過去に高い株価を付けた後に下げてきていた株を選んでいたことです。
日足が下げトレンドであったり、日足が横ばいであっても週足では下げトレンドのものでした。結局のところ、トレンドに逆らうとうまくいかないことが多いです。

それよりも、一番の問題は、株価が一気に大きく下がったものを買うというルールでした。
素人が自分の値ごろ感に従って株価が落ちている途中に買っても、さらに落ちていくことが多いのです。相場の格言である「落ちるナイフはつかむな」というやつです。
いずれは大きく反発するのでしょうが、さらなる下げによる含み損の拡大に耐えきれなかったり、横ばいになって、いつまでたっても買値以上に戻らず、待ちきれずに売って損することが度々でした。
このルールでは、ロスカットの設定をしなかったため、損が大きくなりすぎて、損小利大にならず、とても勝てませんでした。

そこで、本やネットでいろいろと調べました。すると、有名な個人投資家のブログで、25日移動平均線から20%~35%以上乖離した下げがあれば、一旦反発する可能性が高く、この手法で大きく買ったと書かれていました。
ブログに、「本日の推奨銘柄」とかが書いてあれば信用しなかったでしょうが、書いてなかったので、信じてルールとして使わせてもらうことにしました。
これまでの自分の感覚というあいまいなものではなく、数字的な根拠があったのでエントリーの迷いが減り、買いやすくはなりました。
ただ、この方法でも基本的にはロスカットを設定しませんでした。ごくまれに、エントリーするときの直近安値にロスカットを設定する程度でした。

しかし、チャートCのように、25日移動平均線から30%乖離した時点で買っても、さらに50%
乖離するまで下げました。ロスカットせずに耐えようとしても、270円で買ったものが170円になっては、さすがに耐えきれません。恐怖と怒りで泣く泣く売りました。
この方法でも、以前と同様に、損が大きくなりすぎて損小利大にならず、とんでもない金額を負けました。
急落の反発で儲けるのは、自分には向いてないと判断してあきらめることにしました。