相場で生き残るために必要なこと

相場は戦場
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株をテーマとしたブログやホームページをみると、大きく儲けるための手法や実際にトレードした株、収支報告を中心に書いているものが多いです。

それに比べ、このブログは、出だしから相場の怖さを強調していて、違和感を感じると思います。

「大きく儲けるための手法が知りたいんであって、こんなことを知りたいんじゃない」という声が多いと想像できます。
かつての私もそうでしたから、その気持ち、よくわかります。

しかし、これまでの20年近いトレードの経験から感じたことを率直に書きます

個人投資家の多くは、私と同じように、本業で給料をもらいつつ、家のローンや家族を抱えながらトレードしていると思います。
この場合、大きく儲けることよりも大損しないこと、ハイリターンを求めてハイリスクのトレードを繰り返さないことが第一だと思います。

株で短期間で大金を手にしたといった話は、「信用取引で大きなレバレッジをかける」「1つの株に集中投資する」など、大きなリスクを背負った上で得られたケースが多いと推測できます。

もし失敗すれば、資金を全額失ったり、下手すれば借金を背負うのを受け入れられる人が果たしてどれだけいるでしょうか

相場から退場させられずトレードを続けてさえいれば、いつか必ず容易に儲けられる「簡単な相場」、例えばアベノミクスで株が上げ続けた頃のような時期がやってきます。

たとえ負け続けていても、こういった時期に勝負して一気に取り返すことも不可能ではありません。
トレードを勉強するうちに、勝てる手法を身につけられることもあります。

トレードの目的や考え方、投入する資金は人それぞれですので、私の考えが必ずしも正しいわけではありません。
ただ、少なくとも、これまでのブログでお話ししてきた「相場のリスク」を正しく理解した上でトレードすることが必要です。 

では、このブログで私がお伝えしたい最も重要なことを先に書いてしまいます。

地味に聞こえるかもしれませんが、相場で勝とうと躍起になる前に、まずは守りを固めてください
「守りを固める」とは、次の2点を徹底することです。

一つ目は、いつか必ずやってくる暴落で退場させられないよう、口座にある資金の全てを投入しないこと(資金管理の徹底)です。

例えば、資金500万円を全額投入していたときに、株価20%の暴落があれば100万円もの損失ですが、50%の250万円に止めていれば、損失は50万円(資金の10%)で済みます。

トレードのトータル収支を考えた場合、暴落時の損失をいかに抑えられるかが重要なポイントになります

また、私の場合、暴落で大きな損が出ると精神的なダメージを受けました。
その後、株価がリバウンドを始めても、「しばらく株は見たくない」「買った途端にまた株価が下がって更に損を増やすだけではないか」と感じ、再びトレードするのをためらいました。
せっかくのチャンスを逃すことも度々でした。 

二つ目は、一つのトレードで大きな損を出さないよう、ロスカットを徹底することです。

ロスカットしてから株価が再び買値に戻ってくことも多いため、ためらう気持ちもよくわかりますが、買値に戻らないまま、大きな含み損を抱える株がいつか必ず出てきます
まず間違いありません。

その株がどれかが分からないため、全ての株できちんとロスカットを行わなければならないのです。
ロスカットはトレードを続ける上での必要経費です。 

私が何度も暴落を経験しながら、20年近くトレードを続けてこれたのは、資金管理とロスカットを徹底できるようになったことに尽きると思います。

人間には欲があるため、この二つが簡単なようで意外と難しかったです。 

私も、初めの頃は、ロスカットができないまま、口座にある資金全てを投入してトレードしていました。
ただ、信用取引を使っていなかったこともあり、退場寸前まで行きながら、ギリギリ踏み止まれました。

今思うと、あまりの無知さに怖くなってしまいます。
あのまま続けていれば、相場から退場させられていたはずです。

少なくとも、2020年3月の新型コロナウイルスによる大暴落で退場させられていたのは間違いありません。

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