私がした最初の順張りは、株価が高い位置にあったものが下げてきて株価の位置が低くなり、再度上げ始めたときに買うという方法でした。
しかし、この手法では勝てるようになりませんでした。自分の中でも、この方法が本当の意味での順張りとは言えないと思っていました。
そこで、株価が高い位置にあるものがさらに上げていくときに買うようにしました。
当時は全く気付いていなかったのですが、これが勝ちに近づく最初の一歩でした。非常に大きな意味を持つ一歩でした。
私の心理的には、相当買いにくいエントリーで何度も心のブレーキがかかりました。
ここにきて初めて、これまでとは正反対である「株価が上がってきているチャート」を探しました。
6か月~1年ぐらいの範囲のチャートを表示し、株価の位置が上の3分の1以上にあるものだけを対象にしました。
トレード手法としては、単純に直近高値を超えたときや、レンジを上にブレイクアウトしたときにエントリーするものでした。
これまで選んでいたチャートは、株価の位置が下の方かよくても真ん中あたりでした。
それが、下のチャートを見てもらえばわかるとおり、株価が高い位置にあり、さらに上がればチャートから株価が見えなくなりそうなものを選ぶようになりました。
チャートAでは、上昇トレンドにあり、直近高値(黄色い線)を超えたところで逆指値で買いました。
ロスカットは、直近安値や前日安値にするとマイナス15%以上なるので、マイナス2%~3%で設定しました。
利益確定は、ひとまずプラス10%を目安にしました。この株は、株価の変動幅が大きいので、もっと利益が狙える可能性がありました。

チャートBでは、株価上昇後にレンジ(1,800円~2,000円)になり、レジスタンスライン(上の黄色い線)を超えたピンク色の四角部分で逆指値で買いました。
ロスカットは、マイナス2%~3%で設定しました。
利益確定は、少なくとも、レンジの値幅分上昇すると想定して2,200円(2,000円+200円)を目安にしました。このレンジのブレイクアウトの手法は、成功すれば株価が大きく跳ね上がると言われていて、10%以上の大きな利益が出ることを期待しました。

「今度こそ勝てるようになるのでは」と期待しましたが、この方法を続けても、トータルで勝つことはできませんでした。
チャートBのレンジのブレイクアウトの手法も、成功して大きく株価が上がることはまれで、ほとんどがロスカットにかかりました。
上で書いたトレードは、いずれも教科書的なトレード手法でしたが、コツコツ負け続け、うまくいきませんでした。