株で勝つためには、トレードを確率的に考えることが必要であり、そのためには、売買の記録をとってきちんと分析することが必要になります。
分析には、個々のトレードの収支とチャートの記録が必要になります。
せっかく記録をとっても、なぜ、このポイントで買ったのか、なぜ、このポイントで売ったのかを後で見てわかるような記録になっていないと分析できなくなりますので、注意してください。
分析する際には、皆さんが決めた手法ごとに分類して、それぞれのトータル収支をチェックしてみてください。
そして、儲かっている手法、トントンの手法、損している手法に区分してください。
言うまでもありませんが、もし、儲かっている手法があれば、その手法のみを繰り返すことで、トータルで勝てるトレーダーになれます。
人間というものは弱いもので、トレードが好きで楽しいと感じていると、どうしても、常にポジションを持ってしまいます。
自分で決めた手法ではエントリーすべきポイントでなくても、ついエントリーしてしまうもので、私も今でも、そうしてしまうことがあります。
余計なトレードを減らすことが、株で勝つ道につながります。
私が自分のトレードを分析して得られた一番の収穫は何かと言われれば、トータルで損している手法を発見したことでした。
皆さんは、「トレードで勝つためには、勝つための手法を見つけることが唯一の道」と考えているのではないでしょうか。
私もそうで、様々なエントリー手法を血眼になって探し続けました。
長期投資、スイングトレード、デイトレード、バリュー投資、グロース投資、順張り、逆張りなど、ありとあらゆるものを試しました。
ただ、トレードで勝つための本質は、そこだけではありませんでした。
私は、そのことに気づくまでに10年以上も要しました。
私の場合、トータルで損している手法を止めることで収支が大きく改善されました。
損する手法を使って、知らないうちに、こんなにも損していたとは、正直驚きました。
自分にとって、損する手法に気づき、その手法を止めることが、株で勝てるようになるための近道だったとは…。
これまで全く気付かなかった発想の転換でした。