前回、勝ち組トレーダーになるためには、コンスタントに儲けるというよりは、儲けられるときに大きく儲けることが重要であるとお話ししました。
では、大きく儲けるためには、どのような株が選べばよいのでしょうか…
私が採用したスイングトレードは、株を数か月に渡って保有し続けるのではなく、数日から数週間程度の期間で利益を確定し、資金を何度も回転させて利益を積み上げていくというものです。
このため、短期間で株価が大きく変動することが望まれます。つまり、株価の変動率(ボラティリティー)の大きい株をトレードすることが大切になります。
このボラティリティーの大きい株とは、多くは新興市場(マザーズ、ジャスダック)の株になります。数日で20%以上変動するケースも珍しくありません。
一方、東証一部の銘柄は、ボラティリティーが小さいものがほとんどで、大きいものは比較的少ないです。株価の一つの波動で10%も変動すればよいといった感じです。
一般的には時価総額が大きい大型株はボラティリティーが小さく、時価総額が小さい中小型株はボラティリティーが大きくなります。
皆さんは、ボラティリティーの大きい株は、値動きが激しく、逆行した場合の損失額が大きくなりそうで怖いと感じ、トレードするのをためらってしまいがちではないでしょうか。
しかし、 ボラティリティーの大きい株は 、株価が順行した場合、儲かる額がとんでもなく大きくなることがあります。
それに、「あれっ、損失額はロスカットの幅を小さくしておけば、大きくならないのではないの…」と気づいた方もいるのではないでしょうか。
はい、そのとおりです。損失額はあらかじめ一定額に抑えることができるのです。
つまり、 ボラティリティーの大きい株は、非常に魅力的なのです。何も恐れる必要はありません。
私の場合も、利益の多くはボラティリティーの大きい株のトレードから生み出されています。これがなければ、トータルで負けています。
なお、ひとつ注意してほしいことがあります。
少なくとも1日の売買代金が5億円~10億円程度はある株を選んでください。
ボラティリティーが大きい原因が売買代金が少なく板が薄いことにより、わずかなトレードで株価が大きく変動してしまっているような株を選んでは決していけません。
特に多くのトレーダーが群がって売買代金が非常に大きく、ボラティリティーが大きい株をトレードすることにより、短期間で大きな利益がもたらされることになります。