インターネット上には、株やFXなど投資に関する個人のブログがたくさんあります。
しかし、何年も続いているものは少ないのではないでしょうか。なぜだかわかりますか…。
更新が面倒だから? いえ違います。大損して相場から退場させられたためだと思います。
個人投資家は、株を始めて数年で、その多くが大損して相場から退場させられると言われています。
個人投資家は、相場で勝つことが難しいだけでなく、相場から退場させられずにトレードし続けることさえも厳しいのが現実です。
仮に少ない資金を元手に短期間で大きく儲けることができたとしても、結局、そういった人の多くは、一時的にうまくいっただけで、相場全体や個別の株の暴落時に、それ以上を失ってしまうようです。

個別の株の暴落で記憶に新しいのは、2019年のサンバイオ株の4連続ストップ安(11,710円→2,401円)で、あまりにも悲惨なものでした。
この株は、暴落する前に、株価が短期間で3倍以上に急騰していましたが、業績への悪材料が出て、一気に叩き売られました。
ある個人投資家のブログによると、この株に信用取引(口座にある資金の3倍まで取引可能)を使って資金の全てを投入し、一時1億円近い含み益があったそうです。
ところが、ほとんど売買が成立しないストップ安が連続して売るに売れず、一気に数千万円の損失(借金)になったようです。
ここまで儲けが積み上がると、「下げ始めても適当なところで売ればよく、もう絶対にマイナスに転じることはない。」と誰でも思いますよね。
ところが、こういうことが起きるのが相場の世界なのです。

私もこの株を買おうか迷ったのですが、1単元買うのに100万円近く必要で資金が足りずにあきらめた経緯があったので、冷や汗ものでした。
たまたま運が良かっただけで、明日は我が身です。
私もストップ安で売るに売れない経験があります。
ストップ安となって取引終了後も大量の売り注文が残っているのを見せられると、「明日もストップ安になってまた売れないのではないか。その次の日もまたストップ安が続くのでは」と恐怖が恐怖を呼んで不安で仕方ありませんでした。
ただ、投入していた資金が少なかったことが救いで、もし資金の大半を投入していたとしたら、夜も眠れなかったと思います。
相場では、何が起こるかわかりません。相場は恐ろしいのです。
きちんとリスク管理できないと身ぐるみはがされます。