勝てない、何をやっても勝てない…(その2)

負け組の心理
この記事は約3分で読めます。

順張りのスイングトレードで勝てなかった理由、その三つ目は、個別の株のチャートだけを見てトレードし、相場全体のトレンドを意識していなかったことです。

大まかな相場全体のトレンドは、日経平均株価やマザーズの指数のチャートを見れば分かります。
個別の株を買う際に、この全体のトレンドを意識することなく、単に自分のルールに沿ったトレードをしているだけでした。

例えば、相場全体のトレンドが横ばいであるときに、レンジブレイクして高値を付けたものを買うようなトレードをしてもうまくいきません

本当に強くトレーダーの資金が集まってきているような株は相場の流れをもろともせずに上がって行くのでしょうが、多くの株は相場全体の流れの影響を受けてしまいます

このほか、新高値(高値を更新)、新安値(安値を更新)の銘柄数を確認することで、相場の状態を確認することができます。
高値ブレイクした後、上げ続けられるか(だましにならないか)の予想や、相場全体が高値を更新しているのに、新高値の銘柄数が減っているのであれば、相場全体の力強さに警戒感を持つなどの判断に役立ちます。

また、難しいのは、業種ごとにトレンドが異なっているケースがあり、例えば、日経平均が横ばいになっていても、電気機器関連銘柄は上昇トレンド、金融関連銘柄は下降トレンドになっているなどがあります。

相場全体と業種ごとのトレンドをチェックした上で、自分のルールに沿ったトレードをしてよいのかを判断する必要があります。

このようなトレンドを感じるために有効なのが、多くの株のチャートを見ることでした。

私の場合、毎日、1,000以上の株のチャートを見ていたので、業種別のトレンドや、「レンジブレイクして、そのまま株価が上がり続けるような相場である」「直近安値を割る株が多い」などの傾向を肌で感じることができました

これは、単に日経平均株価のチャートなどの相場全体のトレンドを見るだけでは気づかない感覚でした。

また、株価が上がるためには、株を買い上がって行く力=売買代金が必要で、東証一部やマザーズ市場などの売買代金に注意が必要です。

売買代金が少ないと市場に活気がありません。アベノミクス前の日経平均株価が低迷していた頃は、東証1部の売買代金が5000億円~1兆円前半程度でしたが、アベノミクスが始まり、株価が1兆円を超えて上がり始めた頃は、売買代金が2億円を超える日が多くなり、3億円を超える日も出てきました

市場全体の売買代金をみて、上げ相場に力強さがあるかを意識することも必要です。

このほか、騰落レシオ(値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割った指標)で相場の過熱感を確認しておくことも必要です。

120%を超えると買われすぎ、70%を割ると売られすぎと言われます。
ただ、相場の状況によっては、120%を超えても買われ続ける、70%を割っても売られ続けることもありますので、過信は禁物です。

とはいえ、こういったことを理解した上で、買われすぎであれば、買いポジションを小さくするなどの備えは必要と考えます。

タイトルとURLをコピーしました