2022年は年初からマザーズ市場が急落し、その後、日経平均株価も急落しました。
信用取引でレバレッジを効かせてフルポジションまで買っていたり、ロスカットせずに保有したままであったり、ナンピン買いしたりしていた場合、今、相当厳しい状況になっていると想像できます。
私は、信用口座は空売り用に作っただけで、買いには使ったことがありません。
ポジションは最大でも口座にある資金の50%まで。
株価が自分の思っていた方向と逆行したら数%の損失で必ずロスカットし、ナンピンは絶対にしない。
これらは、私にとって、相場から退場させられないための絶対的なルールです。
厳しい言い方になりますが、逆に言うと、このルールの反対が退場するための教科書的な手法となります。
今回の日経平均株価の下げの途中、私は、日経平均レバレッジ上場投信(1570)を結構な金額買いました。14,000円付近のサポートラインを一旦割ってから再び戻してきた時(だまし)に買ったのですが、再びサポートラインを割ったので即ロスカット(▽1%程度)しました。その後、教科書どおり1日で3%以上も急落していきました。
というわけで、私は現在ノーポジですが、もし今買いポジションを持っていたらどうするか…
どれだけ大きな含み損になっていたとしても、月曜日に、一旦ロスカットします。
そして、一度相場の雰囲気を冷静に判断した上で、銘柄の見直しも含め、火曜日に再び買うかどうかを考えます。
特定の銘柄にこだわらないこと、相場が難しいときには無理にトレードせず、簡単な相場の時に力をいれてトレードすることがトータルでのプラス収支につながります。
ロスカットできない心理はよくわかります。私もかつてはそうでしたから。
でも、思い切ってロスカットしてみてください。不思議なことに、ポジションをゼロにすることで違う世界が見えてきます。
ポジションがなければ、今の相場は「早く下げ止まって反転してくれ~」と思うのではなく、「もっと下がれ~。ロスカットできない個人投資家がポジションを投げ捨てるのを私が拾い集めよう」と考えられるようになります。
おそらくこれが個人投資家をカモにしている大口トレーダーの思考回路や手法と思います。