日経平均株価、マザーズ指数ともに急落を交えながら下落を続けており、各種指標をみても、信用取引でレバレッジをかけていれば、そろそろ追証が発生したり、強制ロスカットになっているケースも多いのではないでしょうか。
私の売買の記録を見返しても、過去10年間では、2011年5月、2013年5月、2015年8月、2016年2月、2018年12月、2020年3月に計6回、相当大きな暴落が発生しています。
この中でも、2020年3月の新型コロナウイルスによる大暴落は、これまで見たことがない阿鼻叫喚の世界でした。
日経平均株価が23,800円から16,500円まで、なんと30%以上も急落し、信用評価損益率も、東証がマイナス31%、マザーズがマイナス48%と驚くべき数値になりました。

しかし、その後、日経平均株価は、2021年1月まで何事もなかったように上げ続けました。
暴落時に勇気を出して買い向かい、その後も持ったままでいれば、一時期は、日経平均株価は30,000円まで達しており、2倍近くまで資産を増やすことができた計算になります。

このコロナショック以降に株を買った場合、株価が多少急落してもロスカットせずに持ったままでいれば、また値を戻して更に上げ続けるという状況だったはずです(2021年は1年間横ばい状態でしたが…)。
特に、コロナショック以降に株を始めた場合には「株価が逆行してもロスカットなんて必要ない。待っていれば戻る」「むしろ株価が急落すれば買い増しするチャンス」と考えているかもしれません。
しかし、ロスカットできないと、これまで儲けたお金をすべて失い、さらに大きな損失を被ることになります。
これは、私が10年以上かけて3,000以上のトレードをしながら見てきた相場の真理です。間違いありません。
今回は、コロナショック後の最も大きい暴落のように思います。
確かではありませんが、相場が一気に下げないのは、これまでのように「急落してもまた値を戻す」と考えて、「ロスカットなんかしない」「株価が下がったら買う」を繰り返している人が多いのかもしれません。
現在の株式相場は、非常に危険な予断を許さない状態であると思います。
金曜日のアメリカのダウは450円下げており、日経平均先物(夜間)は300円、マザーズ先物 (夜間) も12ポイント下げて終わっており、月曜日の日本の市場は大きく下げて始まるとみられます。
もし、私がヘッジファンドや大口トレーダーで多額の資金を持っているのであれば、空売りをして何とかもう一段相場を急落させて、信用取引をしている個人投資家を強制ロスカットにまで追い込んでしまいます。
いわゆるセリングクライマックスですね。
そして、個人投資家が相場から一掃され、もう売る人がいなくなったところで、株を買いまくります。
大口トレーダーの餌にされないためにも、相場から退場させられないためにも、株価が戻るようお祈りするのではなく、とにかくロスカットすることです。