皆さんは株のトレードにおいて、こうなったら買う、こうなったら売るというルールを持っていますか。
私の場合は、チャートを見て売買するポイントを判断していて、順張りのスイングトレードで勝負しています。
もう少し具体的に言うと、ブレイクアウトや三角持ち合いのブレイクなどの手法をメインにしています。
このほかにも、いくつかのルールを決めてトレードしているのですが、過去の自分の売買の記録を確認してみると、恐ろしいことに気づきました。
なんと全トレードの2割以上がルールどおりにできておらず、数でいうと3,000トレードのうちの700以上がルール無視のトレードになっていました。
さらに恐ろしいのは、その収支で、とんでもない金額(数百万単位)の損失となっていました。
私のトレードは、一度株を買ったら何か月も放置して値上がりを待つような長期のトレードではなく、儲かる確率の高い手法を使って数日から数週間単位で売買を繰り返すものです。つまり、確率が生命線になっています。
にもかかわらず、確率を無視したルール違反のトレードを知らず知らずのうちに繰り返していました。
これは勝てるようになってからの売買の記録を見ても同じでした。ということは、もっともっと大きく儲けられていたということです。
では、なぜルール違反のトレードをしてしまうのか。
その理由はいくつかありました。
一つ目は、「待てない」ことでした。
本来エントリーすべきポイントが来るよりも少し前に見込みで買っていました。
二つ目は、株が急落すると本能的に買いのスイッチが入ってしまい、「割安感で買ってしまう」ことでした。
私のルールでは、急落後も買いで入るポイントがあるのですが、それとは全く関係なく、割安感で慌てて買っていました。
三つ目は、「リベンジトレード」でした。
ロスカットが続いて損失が大きくなると、損失を取り返そうとして無理やりエントリーできるポイントを探して買っていました。
こういう時期は、自分のトレードルールと相場の動きがかみ合っていないので、本来ならばトレードを休む時期なのですが、熱くなってさらに損失を増やしていました。
上に書いたようなルール違反のトレードをしてしまうのは、一言でいうと「強欲」が原因です。
自分がこんなにも多くのルール違反のトレードをしていたとは、正直信じられませんでした。
特に勝てるようになってからも同じようにルール違反を繰り返していたとは…
皆さんも自分の売買の記録をつけて、ぜひ確認してみてください。
ルール違反のトレードをなくすことを徹底するだけで、収支が大きく改善され、場合によっては、既にトータルでプラスの勝ち組になっているかもしれません。