相場の天井の見極め方

勝ち組のトレード
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2021年2月に30,700円を高値を付けた日経平均株価は、その後10%以上も下げ続け、8月下旬には一時27,000円を割り込みました。
相場の雰囲気も悪かったため、ここからさらに下げ続けると考えて、私は空売りのトレードを始めました。

ところがです、ものの見事に相場は反転し、上げ始めてわずか10営業日程度で1,000円近く上昇し、9月下旬には、なんと30,700円を超えました。
これには多くの人が驚いたことでしょう。私もまったくの想定外で、反転当初に空売りで損をしました。

今年2月に付けた年初来高値を超えたのですが、すぐにはじき返されたので、いったん調整して(あまりに急激な株価上昇であったので)から、再度上げ続けると私は考えました。

しかし、その後は、みなさんご存じのとおりの展開で、10数営業日で一気に27,000円付近まで急落しました。

私は、反転当初の空売りをロスカットした後、買いに転じてそれなりに含み益があったのですが、30,700円が天井となって急落するとは考えなかったため、本来の私のルールである「前日安値を割ったらトレーリングストップで利益確定する」ことを見合わせていました。

このせいで含み益が3分の1程度に減ってしまいました。相変わらず利益確定が下手くそなままです…。

相場の天井を見極めることができたら、もっと儲かるはずなのです。
多くの人が天井を付けて相場が反転した時に、保有している株をロスカットせずに持ち続けたり、利益確定せずに含み益を減らして多くを失ってしまいます

なぜそうなるのか…。
それは、多くの個人投資家が、これまでの上昇相場では、時々株価が急落しても、すぐに株価が反転してプラスに転じることが続いたため、ロスカットしない習慣がついていしまい、持ち続ければ大丈夫という心理状態になっているからです。

さて、ここからが本題なのですが、相場の天井の見極め方についてです。
最初に言っておきますが、完ぺきに見極めることは誰にもできません。これは当たり前のことです。

これから私が書くのは、相場が天井をつける際には、こんなことが起きていることが多いという例になります。

一つ目は、相場(日経平均株価)が上げ続けていても、これまで相場の上昇をけん引してきた強い銘柄やセクターがいち早く弱くなり、下落を始めることです。

今回の9月下旬から急落の際も、これまで相場をけん引していた半導体セクターの銘柄(レーザーテックやアドバンテストなど)や海運セクターの銘柄(郵船や商船三井など)が弱くなり、大きく下げました。

二つ目は、信用評価損益率がマイナス5%未満となったりプラスに転じたりしていることです。

信用評価損益率は、簡単に言うと、素人の個人投資家が保有するポジションの状況を示すもので通常は、マイナス10%~20%の範囲をウロウロしています。
つまり、素人はみんな損を抱えているのが普通の状態ということです。

この 信用評価損益率がマイナス5%未満とかプラス というのは、ほとんどの素人が株を買って儲かっている異常な状態であり、これ以上、新たに株を買う人が誰もいないことを意味します。
これ以上、株価は上がらず、後は売る人がいるだけの状態です。

私は、この二つの事項を重視して相場の天井を見極めるようにしています

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