株の相場は世界中のトレーダー相手の戦場です

相場は戦場
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株をトレードするのは簡単です。
証券会社に口座を開設すれば、パソコンやスマホから、クリックやボタンひとつでトレードできます。

ただ、この誰もが、すぐにクリックひとつでトレードできてしまうというのが曲者なのです。

相場(株式市場)というのは、世界中から海千山千のトレーダーが集まって来て、だまし合い、奪い合いをしている戦場です。

無知な人間が「ちょっと儲けてみるか」と安易な気持ちで、株について何の勉強もせずトレードするのは、武装した屈強な兵士相手に、子どもが素手で闘いを挑んでいるようなものです。
勝てるはずがありません。

この戦場でどんな戦いが行われているかを実感するため、ぜひ一度、新規公開されたIPO株の初日の値動きを見てください

最も激しい戦場の一つではあるのですが、ものすごいスピードで約定が繰り返され、値動きが半端ではありません。

一瞬目を離すと1,000円であったものが900円に下げ、100万円分買っていれば、あっという間に10万円の損失です。

あまりの衝撃でクリックすらできず、ロスカット(損切)をためらっていると、さらに下げてどんどん損失が膨らみ、とんでもない金額を失います(もちろん逆のパターンで儲かることもありますが、私の場合、大半は損する方でした)。 

また、忘れがちですが、トレードでは、自分と正反対の考え方をする人との取引が必要となります

買った株を「こんなに株価が下がってしまい、これ以上、損に耐えられない。まだまだ下がるだろうからもう売ってしまおう」と考えて売る人がいます。

一方で、それを買う人は「そろそろ下げ止まるだろう。安く買えてお得だ。」と考えているわけです。

売った人は損をしますが、この後、株価が上がれば、勝った人は儲かります。
結局、トレードというのは、「目には見えない人間と人間との戦い」です。

それなのに、株を始める際に、自分がどのような人達を相手に戦うことになるのか、全く考えたこともない人が多いのではないでしょうか。

私は、株を始めた際、相場が戦場であるということを全く理解せず、何の勉強もせずに、「よし、儲けてやるか。」と軽い気持ちで戦場に出向いていました

もちろん、パソコンの画面の向こう側に海千山千のトレーダーがいて、その人達との戦いであるといった意識は全くありませんでした。

単に画面上に表示される株価の数字を追いかけて一喜一憂しているだけでした。

当然勝てるはずもなく、何年にも渡って負け続け、大きな損を出すことになりました。

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