良いニュースは買い時なのか

負け組の心理
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私が負け続けていた頃のトレードを踏まえた、負けるためのトレード手法「その5」は、外部からのニュースを基にトレードしていたことです。 

株をしていると、株価に関する様々な情報が耳に入って来ます。

例えば、経済ニュースでは、「発表された経済指標が悪く、景気の先行きが不透明になったことが投資家に嫌気されて日経平均が下がった」などが流れてきます。

しかし、その翌日には、「景気の見通しが明るくなったため、投資家心理が改善されて日経平均が上がった」と正反対のことが流れてきます。

今では、株価の変動をもっともらしく解説するためのこじつけで、バカバカしく思うのですが、当時は、「なるほど。やっぱり株をやるなら、経済ニュースを見ないといけないな」と思って聞いていました。

ほかにも、日経新聞を読んで経済全体の動向、業界や個別の会社の情報をいち早く知ることが重要と思い、毎朝、日経新聞を買ったり、「日経新聞の読み方」という本まで読んだりしていました。
新聞に個別の会社のポジティブな情報が載ると、株価が上がることもあります。

証券会社からは、定期的に個別の株のレーティングが発表されます。
レーティングとは、投資判断の格付け(買い・中立・売りなど)であり、目標株価も示されます。
格付けや目標株価が引き上げられると、一旦は株価が上昇するのが通常です。

最も株価を動かす情報は、決算発表です。決算発表には、3か月ごとの四半期決算と、1年ごとの本決算があります。

こういった株価を動かす材料をいち早く情報収集して、トレードに活かすことが勝つための方法であると思っていた時期もありました。

しかし、材料が出てすぐに成行で買っても、トータルで儲かることはありませんでした
材料が出た後すぐの取引日には株価が上がって終わるのですが、その後、一旦は下げることが多く、この下げに耐えられずに売ってしまうことがほとんどでした。

誰もが知っている情報を基にトレードしても勝てるはずがありませんよね。
相場の世界はそんなに甘くありません。

素人が飛びつき買いしたくなる局面で買うのは、9割以上の負け組に入る近道です。

また、こういったケースで、大口投資家は、材料が出る前に仕込んでおき、材料が出て出来高を伴って急騰したときに、大量の株を株価を下げることなく売り抜けていると言われています。

皆が良い材料を知ってから買っても、大口投資家に利用されるだけと思われます。 

ほかにも、新聞の一面に「日経平均が〇年ぶりに〇万円突破」と掲載されるなど、株が経済ニュースでなく社会ニュースになって広く意識されるようになったとき、本屋に株の本が平積みされるようになったときは、そろそろ危険信号です。

皆が買おうとするときに買うのは、得策ではありません

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